RICE on STAGE「ラブ米」~Endless rice riot~ 2017.11.17-11.26 @品川プリンスホテルクラブex
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先の新嘗祭で優勝したラブライスの名は学園中に知れ渡っていた。
そんなラブライスの前に現れた、陸稲米ユニットのST☆RICEと古代米ユニットのGAZENBOYS。
強力なライバルの登場にラブライスは自分たちの強さを見つけられずにいた。
そして敵対し合う3ユニットに迫り来る、かつてない規模のイナゴの襲来。
果たして3ユニットは力を合わせ、学園を危機から救うことができるのか?!
そしてラブライスが見つけた強さとは…
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ツッコミどこはあると思いますがいろいろと。
軸となるストーリーは単純で、この単純なストーリーが若いお米たちの魅力を最大限に伝えていた。
ラブライス。
息のあった掛け合い、ツッコミ。8月のE.T.Lでお披露目された時はどうなるかと思ったけど、本当に良いチームになっていた!
キャラクターにも、それぞれのキャストの個性が滲んでおもしろい。
ここが他の2.5次元作品と違うところで、あきたこまちなんてあきたこまちの名を持った別のキャラクターかな、と思った。
白石くんのあきたこまちでなければ「さーせん」なんて言えません。
2.5次元作品を見ると、せっかくそれぞれにおもしろい役者さんをキャラクターの枠に閉じ込めてしまってはもったいないなぁと思っていたので米ステはとても気持ち良かった!
ひのひかりが水も飲まず必死におにぎりを食べたり、あきたこまちがスピーカーに突っ込む勢いでスライディングを決めたり、ささにしきはやたらと声を張る長台詞があったり、それぞれ体も張る。
その極みが、合鴨ブラザーズによる「ハーベストショー強化合宿」
ランダムで出る2つの単語を使って3分間即興劇をしろ、という鬼のような時間。
困るとすぐ神になっちゃう田村くん。
兄鴨に行く末を心配されるほどの捨て身のキャラで乗り切ろうとしてた星乃さん。推しです。最高。
何度滑っても何度でも1番に飛び出して行く前川くん。心臓鋼鉄なのかな。
白石くんは唐突にモノマネで歌い出す、DVD収録の日に版権に引っかかりそうなこと口走る、ウィッグぐちゃぐちゃにする、とじわじわヤバいとこを出していて、しばらくの間「あきたこまちヤバい」しか言えなかった。
お兄ちゃん達がそうやって要らぬ傷まで負って挑む中、可愛いがブレなかった真白くん。強い。
この即興劇も公演を重ねるごとにみんなでまとめられるようになって感動した。
あの3分間はまっっっっったくキャラクターでは無かったけれど、彼らはそれでも可愛くい続けてくれたのですごく楽しい時間になっていた。
素になっても彼らがアイドルであることはブレなかったから、ラブライスがどんどん親しくてちょっと心配で愛おしい愛おしいチームになったのだと思う。
同じ5人組でも、ST☆RICEはもっと人数がいるように見えるほどそれぞれのキャラが強い。
初日の衝撃が強すぎた平山の全身タイツ(トカゲ)も、5人で作る空気感のおかげで13公演いつもおもしろかった!
そして個人的に大好きなハタモチ3兄弟。
守りたいゆるゆる笑顔とユメちゃんを庇う男らしさのギャップで妹になりたいグルメ続出のトヨ兄。
表情豊かでダンスの時はセクシーさも出せちゃう、ささにしきを煽る顔が最高のキヨくん。
時々飛び出す低い声やキレキレのパラパラが個人的にツボな、とにかくめっちゃ可愛いユメちゃん。
オフマイクでもわちゃわちゃしてて目が足りない。
一見とっつきにくいGAZENBOYSも、実は愉快な集団で可愛かった。どのチームも好きになっちゃうようなほころびが愛おしい。
米達の中で合鴨ブラザーズはすごく良い味を出していたし、お米たちのおいしいところを引き出しているのも彼らだった。
パラパラを踊る海太くんの笑顔は天下一品だと思う。
かなりの声量の13公演の中で、喉をやられるキャストもいたけれど、喉を庇ってやるよりも、振り絞るように声を出した彼らの姿がこの舞台の正解だった。
初日から目に見えて成長している若いお米たちが最後に振り絞った「これが俺たちのRICE on STAGEだ!」
不器用でも、できることをとにかく精一杯にしていた彼らだったから、紛れもない本物の作品になっていた。
ライブシーンがあれば、応援グッズが振れれば、ファンサがもらえれば、アイドルなわけではない。
不完全でも不器用でも応援したいと思わせる、そんな魅力がお米ンバー全員にあった。
アイドルものの作品は本当に増えたけれど、わたしが見たかったのはこうやって手作りでほころびだらけで愛おしい、そんなアイドルステージだったんだ!
新嘗祭ではキャストと一緒におにぎりを食べたり、パラパラを踊ったり、意味分からなくて楽しくて、通ってる途中で何か歴史的瞬間に立ち会ってるようなわくわく感があった。
ロビーでおにぎり売ってたからね。
見終わった後、心はホカホカ炊かれている。お米を食べるのが楽しくなる。
ひとまず第1膳、ごちそうさまでした!!
舞台「KING OF PRISM-Over the Sunshine-」2017.11.12マチネ@AiiA2.5TheaterTokyo
応援グッズでライブに参加だけでなく、観客が芝居の台詞に反応して叫ぶ、2.5次元舞台では恐らく史上初の「応援上映スタイル」
おもしろかったのは、芝居と観客参加はそれぞれ独立しているところ。もともと映画という独立した作品に向かって勝手に合いの手を入れているから当たり前ではあるけど。
観客参加というよりも、台詞に野次や茶々をいれているように見える。(観客の台詞も「お約束」があるのかもしれないけど、映画の応援上映参加していないので分からなかった)
そのせいか、今まで観てきたどんな舞台より芝居に自由に客が参加している割に、今までで1番映画を見ている感覚に近い。
第四の壁を取っ払ったようでむしろ第四の壁を強く感じる不思議な舞台だった。
そんな中、「ここはどこだ」とか「わたしたちは誰だ」とかそんな面倒くさいものを取っ払って、舞台をぐちゃぐちゃに掻き回していたのが古谷大和くん演じる高田馬場ジョージ。
まさに台風の目。
あの子のこと好きにならないわけなくない??
シュワルツローズがただのいけ好かない集団にならなかったのは彼のおかげだと思うし、メインのストーリーには特に絡まなくてもジョージを出演させたのは流石としか言えない。
アニメの高田馬場ジョージは見たことないけれど、theアイドルな接客と総帥に対する作り込んだ可愛い笑顔、同グループのメンバーに対するシニカルな態度。どこを切り取っても好きしかない。
あとエロいのが良い(素直)
めちゃくちゃな日替りネタでも、1人で舞台に立っても、会場をモノにしてしまう力量に惚れ惚れした。わたしが観に行った公演はサン◯ャイン◯崎のネタをしてた。
映画を観ているような感覚に、ライブでは生のおもしろさが加えられる。
(演出家があんステの人と聞いていたので期待して無かったけれど)素直に楽しかった!
川辺のホタル、プリズムジャンプ、お風呂でセクシーゾーンを隠す湯気。凝ったプロジェクションマッピングの前で繰り広げられるアナログな演出も親しみやすい。
そして壮大な映画的音楽。音楽のお陰で舞台に厚みがでていた。
とにかく壮大なので、音楽に頭がやられて最終的に「そっか…これがプリズムの煌めきか…」とか思っていたからすごい(????)
作品をあえて舞台の文法で構築し直さずに、2次元を「そのまま」持ってくるというのも1つの演出方法で、それが舞台にはまればこうやっておもしろくなるというのは新しい発見だった。
超!脱獄歌劇ナンバカ @六本木ブルーシアター 2017/9/14-9/24
最初はノリが寒く感じて、もうこういうの楽しめない大人になっちゃったんだなぁって残念だったけれど、何度も観劇したせいでまあアリかなとか思っちゃったり。思わなかったり。
「夏の夜の夢」2017年8月11日〜13日@亀戸文化センターカメリアホール
昨年に続き夏のシェイクスピア@亀戸。
導いてくれたのはいつだって、目の前に「存在」してるアイドルだった
大人の「ごっこ遊び」を、出演者の皆様と共にお楽しみいただけますと幸いです。
ミュージカライブ『アンプラネット-ボクの名は-』6/8-6/18 @紀伊國屋ホール
ポミィのこと、アンプラネットのこと、いろいろなもやもやを残して終わった去年の5月の舞台『アンプラネット』。きっといつかこのもやもやを亀田さんが晴らしてくれる!と信じて1年、ミュージカライブ『アンプラネット-ボクの名は-』が始まった。
「to be YOU to be ME 」@新宿THEATER BRATS 5月27日ソワレ
大学生6人+隣人が織りなすシチュエーションコメディ。雰囲気の良いスタジオに作られた小劇場、登場するのは男性若手俳優だけ7人、ストレートプレイで話しは観やすくておもしろい!若手俳優のオタクからしたら羨ましすぎるくらい、わたしにとっては理想的な演劇だった。推しが出てたら喜んで全通するやつ!