キイロイ

若手俳優と惑星アイドル

「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」6月22日マチネ

あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」というタイトル。「舞台あんさんぶるスターズ!」でも「ライブスペクタクル あんさんぶるスターズ!」でもなく「オン・ステージ」を使っている。観劇してみてこのタイトルはなかなか秀逸だと感じた。敢えて原作ゲームに「オン・◯◯」とつけるなら「オン・スマートフォン」になるんだろうな。芝居を見ているというよりは、VRでゲームをプレイしているという感覚に近かった。BGMもゲームと同じ聞きなれた音楽だったし、背景にも見慣れたゲーム画面が使われて、その前でキャラクターたちが会話劇を繰り広げる。BGMが突然切り替わるのもイラストが背景に使われているのも演劇としては不自然だけど原作には忠実で、ゲーム画面がそのままアイアのステージに現れたようなおもしろさがあった。そういえば開演前もゲーム画面で注意事項が表示されてた。劇中ライブで使われた楽曲のほとんどがCD音源化されているユニットソングらしく(観劇時点では未視聴だった。聞いとけばよかった)、ゲームでこれらの楽曲は登場しないのでユニットソングとストーリーが組み合わされた唯一の空間があのステージだったと思うとおもしろい。(テニミュ出身なのでアニメとミュージカルは全く隔離されてると考える節があった。今はそうでもなさそう)ライブは劇中に突然始まってペンラの電源を落とす暇なく台詞が入ったりするので、観劇後も芝居を見たという感覚は薄かった。ライブ中はほとんどステージ上にいるくせに芝居中は客席を使った演出が多く客いじりもやたら多い印象。客いじりは数人に限られてしまうので参加するというより液晶(ここではおそらく第四の壁)越しに三次元なキャラクターを見ているという感覚が拭いきれないとこが残念。まとめると、ゲームプレイリアル体験+キャラクターが比較的近くに来るというおまけ付き舞台??

 
オープニングは嵐ちゃん。明らかに観客を意識した呼びかけとタイトルが映し出されたスクリーンを「すご〜い♡」と言いながら指差すというびっくりするほどメタメタなオープニングだったけど、「ゲームあんスタの世界をここに持ってきたわよ♡」みたいな舞台だったので分かりやすいオープニングだったんだなぁと後から思えば。最初に出てきたのがゲームで声優としても鳴上嵐を演じる北村諒の扮する嵐ちゃんだったことも、背景やBGMもライブ曲もあくまでターゲットはゲームプレイヤーなんだなと感じた。ストーリーテラーが嵐ちゃんと泉くんだったのだけどこの二人が適役すぎて今後Knightsがストーリーに行っちゃったらストーリーテラー誰がやるんだろ…って心配になる程。舞台と観客の中間あたりに存在してつなぐ役割をしていたストーリーテラー。まず、「北村諒演じる鳴上嵐」があんステとあんスタを繋いで分かりやすくゲームプレイヤーをステージに導いてくれた。そして鳴上嵐が「オカマ」であること。多くの観客、そしてプレイヤーである「女性」に近い目線で「トリスタを見守る」「頑張る男の子を応援する」と言っている。これは同じKnightsでもゆうくん一人に心酔する瀬名泉では務まらない。プレイヤーがあんスタの世界に身を置くための分かり易い「転校生」が概念ごと存在しないあんステの世界で、もしかしたら観客は「鳴上嵐」を通してその世界にアクセスしていたのかもしれない。

わたしは推しキャラが泉くんなので、よく知った高崎翔太くんがやることに個人的に不安があったけどそんなもの吹き飛ばすほどの泉くん。「ちょ〜うざぁい」とか一生聞いてられると思った。ビジュアル公開のとき評価が最低だった双子も、舞台で見ると「葵兄弟ってこんなに可愛かったっけ?!」とびっくりするほどだった。ゲームをやっているときの印象とはまた違うけど、許せる範囲の新鮮なキャラ解釈で声と喋り方が可愛い。山中兄弟恐るべし。あと樋口裕太くんの神崎も可愛かった。こちらは原作に忠実な天然ぶりを、表情や動きで原作以上のものにしてる感じ。これぞ実写化の真骨頂だよね、すごい。トリスタは個人的にゆうくんの松村泰一郎さんが気になった。素顔見たときめっちゃ小劇団にいそうな顔!(偏見)って思ったらスタジオライフの人でなるほどね。スタジオライフ見に行きたいです。スバルとゆうくんのやりとりも良かった。小澤廉の明星スバルが、明星スバルの突拍子も無い自由さとか不気味な明るさとかすっごい伝わって、わたしは絶対明星スバルを理解することはできないし、彼を理解して表現しきった小澤廉すげぇって思った…ほっけーはなんかいっけーでした。2.5次元舞台はビジュアルが重要視されがちだけど、実際見てみると魅力を感じるかどうかはやっぱり役者の力次第だなって。遠目だしヘアメイクと衣装さえちゃんとしてればビジュアルはキャラに見えるから。御目当てだった赤澤遼太郎くんはパンフに「成長の星!」って書いてあってなるほどがんばれ!って。いやすっごい可愛かったけど。ユニット衣装がグラマラスでツボだったけど。竜王戦で「がるるるr」とか言っちゃうバカっぽさとかもすごい好きだけど。
 
ストーリーはメインストーリーの紅月戦までを転校生を排除してなぞった感じ。原作の都合仕方ないんだけど伏線は特に無いし、問題が起こっても告白があってもそのシーンのうちに解決しちゃうから芝居だけでは1時間以上もたないかも。そういう意味ではライブシーン慌ただしいけどちょこちょこあるから2時間40分飽きずに観てられた。ライブステージ的には紅月の「百花繚乱、紅月夜」が好きでした。本当視聴でもユニットソング聞いていけば良かった…ただやっぱドルステ民としてはライブシーン物足りなさあったからライブイベントやって欲しいです。6本ペンラ振りたい。

あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」は舞台なのかライブなのかショーなのか…って考えた時、そっか「オン・ステージ」なんだって納得してる。参加させるわりに観客が転校生(プロデューサー)なのか夢ノ咲学園生徒なのかお地蔵さんなのか外部客なのかははっきりしてなかったけど。1幕終わりでキャラクターがオープニングビジュアル風に並んだのは「2.5次元だ !」って感動した。個人的に男性のみ(しかもみんな若い)で構成されるステージはそれだけでキラキラしてあんスタらしいので良いと思いました。良いと思います!!
  ぎりぎりでチケット取ってでも劇場で見ることができて良かったです。続編あるんだろうな〜。