キイロイ

ホシノつくヒト

超!脱獄歌劇ナンバカ @六本木ブルーシアター 2017/9/14-9/24

最初はノリが寒く感じて、もうこういうの楽しめない大人になっちゃったんだなぁって残念だったけれど、何度も観劇したせいでまあアリかなとか思っちゃったり。思わなかったり。

舞台としては、主人公(?)のジューゴと「首に傷の男」との因縁を軸に「新年大会」のエピソードだけを切り出していたので、原作もアニメも全く知らないけれど観やすかったです。
その作品が持つ個性とかノリとかはもう合うか合わないかだから仕方ないかなぁ。あれが作品の持つ特徴だとしたら、余すことなく描ききっていたと思います。
ネタを入れたり、多少のハプニングをあえて強調しておもしろさにしたり、そういった演出は慣れるとおもしろかったです。
特にジューゴから九十九へのガチ蹴りの生っぽさが好きでした。痛そう。
でも舞台化する題材ももう少し考えて欲しいなぁとも思います。客層のメインは中高生ではないのだから…大人のオタクはつまらないと感じても推しが出てれば行っちゃうからダメなんですよね。言うほど客入りなかったし、休日も関係者ばんばん来てたし、お見送りとか言い出したし、物販で穴埋めしようとしてる感じ見え見えだったけど。
 
衣装は豪華で、舞台セットも蛍光色で決めててビジュアルは派手でした。
13舎13房の囚人の紹介曲で、コンクリート風のセットに影が映るように照明当てていたのがかっこよかったです。あとパンフレットがなかなかお洒落で個人的に好きです。
若干見た目の個性が先行しすぎてしまっているキャラクターもいました。外見ほど中身が伴わない、キャラの取って付けた感が。
 
推しである星乃勇太さんの役は中国人の少年リャン。大きな舞台で見ることが少ないせいか、いつにも増して顔小さ!細!っと感じました。鮮やかな赤い衣装が白い肌に映えて中性的な美しさ。
アクションも女性的というわけでは無いのだけれど、力強さの中にもしなやかさがあって、とにかく美しい!
メインシーンでストイックさと華麗さを感じられたのでそういうキャラなんだなぁと思って見てたら、次のシーンでは奇声を発しながら登場したのでリャンのキャラは今だによく分からないです。
でも推しのおもしろさはそういうところで出る!
原作のリャンのキャラは分かりませんが、きっと「ストイック」を突き抜けてしまって周りからは少し奇人に見える、という姿が推しの作ったリャンなのかなぁと解釈しました。
リャン、九十九、仁志のシーン、推しの数少ない見せ場なので、もっと自由な姿が見たかったです。推しは器用な方だと思うので、普通にやれと言われたらきっと普通にできてしまうけれど、そうではない一癖を入れてもらえたのは幸せでしたが、推しはもっとおもしろい!
前回川尻さん演出の舞台で推しはラスト15分しか出てこない(オープニングにもいない)という使われ方をしていたので、それに比べたら出番多くてよかったです(???)
テ○ミュも刀○ュも出ていない、見た目も地味なタイプの推しが、2.5次元作品で名前のある役をもらえてることだけでもすごいことだと思うようになりました。
1人だけ歌が無いのは悔しいので歌劇なら次は歌わせてください。
 
他のキャラクターだと双六一を演じていた郷本直也さん。やっぱりあれくらいの貫禄と安心感が無いと、自由にさせてもらえないのかなぁ。
それからウノ役の北園涼さん。最初は苦手だったのですが、おかずの多い動きと独特の喋り方がだんだん癖になりました。
五代大和はキャラクターがズルいです。おもしろいに決まってます。
 
わたしは初日始まった途端「モリのアサガオ」を思い出してしまって乗り切れなかったのですが、何も考えずにその場の雰囲気に身を委ねれば楽しいと思います。
わたしも観劇3回目超えたあたりからそれなりに楽しくなりました!
アーーーーーーーーイッ!!!!!!!