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舞台「モブサイコ100」の感想と2018年の推しのお話

舞台「モブサイコ100」2018.1.6-1.14@天王洲銀河劇場

の感想があまりにも捗らなかったので、後半はどうでもいい2018年の推しの話をしています。

中学生である主人公モブが「自分の個性」に向き合う青臭いストーリーと、濃いキャラクター達が織り成すギャグ要素を詰めたコメディ作品。

この際、
バトルシーンでモブと花沢の心情が逐一ナレーションや文字情報で説明される鬱陶しさも、
モブがやりたい事を問われて奮闘する物語の割に、やりたい事を見つけて行動するエクボも花沢もモブに潰されるという矛盾への疑問も、
取り敢えず置いておきましょう!

推しが3役を演じた、演じ切った!この舞台を語るには、それだけで充分です。

キャラクターがみんな過剰にステレオタイプなので、それぞれ見た目や言動のインパクトが強かったです。
その中で、星乃さんも負けじと、どころか意外に大ウケする濃いキャラの3役を演じていました。
最初に登場したのは徳川光。
ビジュアルだけ見た段階では、クールで堅物なキャラクターなのかと思ったら、それが行き過ぎてしまって神経質で粘着質で面倒くさい。
眉間にきっかり2本刻まれた皺、顔のパーツを落とすのではないかと心配になる程表情に現れる苛立ち。徳川は徳川で変人ながら、脳電部に混入した「異物」としてもしっかり役割を果たしていました。
クールな顔をして言動が行き過ぎるというのは、最近星乃さんが演じる役では多いタイプです。
安心して見ていることができた分、恐らくこの役だけでは物足りなかったと思います。

次に登場したのは、(笑)の信者1。
この役は共演者にやたらとウケてて、そのおかげで(?)客席からもけっこう信者1の話をする声が聞こえてきた気がします。
軟体動物のような自由で脈絡の無い動き、もはや日本語には聞こえない話し方。1度見たら忘れられないインパクトの強い役でした。
とにかく動いてブリッジまでした挙句お面を取ったら後はずっと笑っているものだから、珍しく星乃さんも汗だくで演じていました。
笑うとスーパーキュートな星乃さん。
手を合わせて奥様のように頷いたり、ヒヒ丸さん演じる信者の腕にしがみ付いたり。
…どういった演技プランだったのかな。
せめて信者1が男だったのか女だったのかだけでも聞いてみたいです。

そして、黒酢中学校の番長枝野。
ずーっと顎が出てる。
立っても座っても顎が出てる。
転がっても喋っても逃げても顎が出てる。
顎が出てる…
銀河劇場は広いのでオペラグラスで観た時もあるのですが、ずっと見ていると星乃さんっていったい誰だろうという気分になります。
髪型が信者1と同じだったから、変化をつけるために顎を出したのかしら。
星乃さんのこんなに弱くてダサい役を見るのも初めてで、新鮮ではありました。

2018年推し初めは、星乃さんの顔を見るには出番が多くて良かったです。
が、同時期に2018年を代表するようなおもしろい舞台が2本もかぶっていたものですから。作品どうだった?と聞かれたら、えぇとても退屈でした。

2017年、星乃さんの出演作は「孤島の鬼」以降ドルステを除いたらすべて2.5次元作品でした。
2.5次元作品がぜんぶ嫌とは言いませんが、(ラブ米は楽しかったし)求められる役も同じような感じだったし、もっと人間っぽい役をやって欲しいなぁというのが2018年の希望です。

息は温かくて、触れたら柔らかくて、切ったら血が流れて、そういう、「あつみ」を求められる役に当たって欲しいです。

朗読劇もそろそろもう1回観たいなぁと思います。
言葉だけでどこまで人を惹きつけられるのか見せて欲しい。
星乃さんは器用だからこなしてしまうだろうけど、例えどんなに下手くそでも毎日通うよ。
毎日良いところを見つけて手紙にするよ。

それから、先日「ストリップ学園」を観て、人って意外に丈夫なんだなぁと思ったので、星乃さんもきっと大丈夫。
もちろん、推しさんには毎日楽しく笑顔で過ごして欲しいです。
でも、役者も客も脳味噌ぐちゃぐちゃになるような舞台で会いたい。
喧嘩しようよ。
煽りあおうよ。
負けないよ。

っていろいろ書いたけど、つまりは私がおもしろいと思う舞台に立ってて欲しいっていうとってもとってもわがままな感情なのです。

今年はどんな年になるのかなぁ!