2018-01-01から1年間の記事一覧
読み師はその手元に一冊、本を持っています。 先生に出逢った私はその本を抱き締めました 結婚の申し込みの際、先生は本を力強く静の母親に差し出しました 妻は先生の本に手を伸ばしますが、本には触れることができず宙で止まりました Kは死際に遺書を挟み、…
きっとどこにでもいる、でも、ここにしかいない、平凡で特別な男の子達の日常。 例えば、応援しているスポーツ選手だったり、好きなバンドだったり、想いを寄せる女の子だったり、まだ熟す前の若い魂が何に惹かれるのか探す時に、彼らはサンリオキャラクター…
推しは天才ではありませんが。 今回彼が演じたのは、かつて天才卓球少年として名を馳せた高校1年生の周藤天球です。 とても器用に見える努力の人である(と思う)彼が、如何に天才を演じるのか興味がありました。 彼の周藤天球はとても繊細な少年でした。 基本…
終盤に差し掛かるにつれ、役者達の汗が感染るように、果たして汗を流しているのは舞台の上の役者なのか私なのか分からなくなっていました。 怒涛の台詞は直接心臓にぶつかって、その衝撃で溢れるのは笑顔かもしれなかったし涙かもしれなかった。 しりとり、2…
主人公は、2人のリーダー。 周りを巻き込みながら成長していく春組リーダーの咲也と、周りに背中を押されながら成長していく夏組リーダーの天馬。 この対照的な2人がふたつのストーリーの中で対比的に描かれていました。 2人が対峙するのは、寮の廊下ですれ…
日本一地味な若手俳優だと思っていた我が推し、星乃勇太さんが初めて主演を務めた作品、イヌフェス第3弾 演劇集団イヌッコロ Showcase vol.6「オタッカーズ・ハイ」が先日無事に全公演を終了しました。 今まで舞台に通う中でこんなに、「無事に幕が開いて、…
裁判を傍聴したことがあります。 決められた書面を読むだけの裁判官、突っ立ってる被告人、反論のない弁護士。 静かな法廷の中で、役所の事務手続きのように人は裁かれていく。 この時、目の前の被告人がひとつの人生を背負った“現実の人間”ということも忘れ…
今作の主人公はモブであり、律であります。 私は原作は全くの未読なのですが、前作を観た際にモブの輪郭は律の存在によってより濃くなっていると感じていました。 そして今作、律は大人びた弟、という印象とは裏腹に、幼く素直な中学生でした。 カツラによっ…
原因不明の大爆発によりバラバラになってしまったひらがな達が、再び文字をこの世に取り戻す為に、いろいろ頑張るおはなしです! 脚本をお笑い芸人のバカリズムが書いているということで話題になった「ひらがな男子」 台詞のやり取りや随所に入れられたメタ…
数多の2.5次元作品がありますが、俳優たちの流した汗がこんなにキラキラ輝く舞台は、やっぱりテニミュだけだと思います。 全国大会準々決勝、青学vs氷帝。 オープニングでは前作の比嘉戦、そして関東大会での氷帝戦がダイジェストで再現されます。 比嘉戦に…
読んだだけで心が軽くなるような言葉は、結局耳障りが良いだけだ。 私はこの本を発売日でも給料日でもない日に買った。 なんでも無い日だった。 でも、何か無いと、私を新しく支えてくれる何かが無いと、もう家にたどり着けないと思って、仕事の帰り道に本屋…
弥次さんによって撲殺されてしまった喜多さんの心臓の鼓動を取り戻す旅を描いたハートフル(?)ラブコメディ。 笑って観ていた茶番劇がだんだん笑えなくなってしまう。たかが演劇と思っていたものが、だんだん私の「リヤル」に重なってしまう、そんな怖さがあ…
楽しかったですね。 最終回放映後はじめての日曜日、澄み渡る青空に包まれて世界はキラキラしていました。 ジェンダー論とか伏線回収とか読唇術とか、たくさんの人が考察をしてくださっているので、ここにはわたしの感想だけ記録しておこうと思います。 因み…
美味しいごはんを食べた時、思うことはシンプルだと思います。 夢中で食べて、「ご馳走様でした」をして、心と体が温まっているのを感じる。 「RICE on STAGE ラブ米〜I'll give you rice〜」はそういう美味しいごはんのような舞台でした。 イナゴの危機から…
舞台「モブサイコ100」2018.1.6-1.14@天王洲銀河劇場の感想があまりにも捗らなかったので、後半はどうでもいい2018年の推しの話をしています。中学生である主人公モブが「自分の個性」に向き合う青臭いストーリーと、濃いキャラクター達が織り成すギャグ要素…
東京新宿歌舞伎町 大量に焚かれたスモークの甘い匂い、ピンクや紫の艶やかな照明。 「ストリップ学園」は非常識がよく似合うこの街の中でも、きっと1番熱くて、鮮やかで、そして秘密めいた世界でした。 物語の主役はストリッパーに憧れてストリップ学園に入…
アイドルステージシリーズ第4弾アンプラネットの新作、『アンプラネット-Back to the Past!-』 1秒も見逃せない、1ミリも隙のないこの舞台をどう書いたものか悩んでもう何度も書き直しています。 アイドルステージシリーズで何が魅力というと、やはりアイド…