キイロイ

ホシノつくヒト

舞台「KING OF PRISM-Over the Sunshine-」2017.11.12マチネ@AiiA2.5TheaterTokyo

応援グッズでライブに参加だけでなく、観客が芝居の台詞に反応して叫ぶ、2.5次元舞台では恐らく史上初の「応援上映スタイル」

 

おもしろかったのは、芝居と観客参加はそれぞれ独立しているところ。もともと映画という独立した作品に向かって勝手に合いの手を入れているから当たり前ではあるけど。

 

観客参加というよりも、台詞に野次や茶々をいれているように見える。(観客の台詞も「お約束」があるのかもしれないけど、映画の応援上映参加していないので分からなかった)

そのせいか、今まで観てきたどんな舞台より芝居に自由に客が参加している割に、今までで1番映画を見ている感覚に近い。

 

第四の壁を取っ払ったようでむしろ第四の壁を強く感じる不思議な舞台だった。

 

 

そんな中、「ここはどこだ」とか「わたしたちは誰だ」とかそんな面倒くさいものを取っ払って、舞台をぐちゃぐちゃに掻き回していたのが古谷大和くん演じる高田馬場ジョージ。

まさに台風の目。

 

あの子のこと好きにならないわけなくない??

 

シュワルツローズがただのいけ好かない集団にならなかったのは彼のおかげだと思うし、メインのストーリーには特に絡まなくてもジョージを出演させたのは流石としか言えない。

 

アニメの高田馬場ジョージは見たことないけれど、theアイドルな接客と総帥に対する作り込んだ可愛い笑顔、同グループのメンバーに対するシニカルな態度。どこを切り取っても好きしかない。

 

あとエロいのが良い(素直)

 

めちゃくちゃな日替りネタでも、1人で舞台に立っても、会場をモノにしてしまう力量に惚れ惚れした。わたしが観に行った公演はサン◯ャイン◯崎のネタをしてた。

 

 

映画を観ているような感覚に、ライブでは生のおもしろさが加えられる。

(演出家があんステの人と聞いていたので期待して無かったけれど)素直に楽しかった!

 

川辺のホタル、プリズムジャンプ、お風呂でセクシーゾーンを隠す湯気。凝ったプロジェクションマッピングの前で繰り広げられるアナログな演出も親しみやすい。

 

そして壮大な映画的音楽。音楽のお陰で舞台に厚みがでていた。

とにかく壮大なので、音楽に頭がやられて最終的に「そっか…これがプリズムの煌めきか…」とか思っていたからすごい(????)

 

作品をあえて舞台の文法で構築し直さずに、2次元を「そのまま」持ってくるというのも1つの演出方法で、それが舞台にはまればこうやっておもしろくなるというのは新しい発見だった。

 

 

とりあえず高田馬場ジョージに「俺と高田馬場で“ジョージ”しない?」と営業かけられるまで高田馬場に通います…